サロンパスの思い出 あのさ、つまんないこと言って悪いんだけどちょっと聞けよ>>1 いつだったか・・・オレは背中を痛めたんだよ。 で、それが運の悪い事に土曜日の夜、病院なんて開いてる訳が無い。 救急車を呼ぶ程大げさにはしたくないし・・・でも背中は痛いし・・・ 仕方なしに必死で薬を探したよ、オロナインとか出てきた。 普段病気をしないからロクなものがなかったね。でも・・・あったんだよ!サロンパス! サロンパスって言えば巨人の松井を冷やせるほど良く効く薬じゃねーかよ! タバコの箱サイズの小さい貼るタイプ1枚だけだったけど、 オレにはそれがとても頼もしく大きく見えたね。 しかし、すぐに問題発生! 背中が痛いんだよ、手が回らないんだよ、 まさか土曜の深夜に隣近所の誰かに「サロンパス貼って」ってオマエ言えるか? 言えねーだろ!でも人間必死になったら色々と知恵が回るもんで・・・ サロンパスを床に置いてその上に寝っ転がれば背中に貼れる訳よ!な! で、緻密な計算の元にサロンパスを床に設置してその上にオレは横になった。 小さいサイズのサロンパス・・・ もしかしたら痛いのはすぐに治らないかもしれないけど、 今日はこれで早く寝てまた明日から頑張ろう! オレに希望を与えてくれてありがとうサロンパス! ってその時思ったね。 背中に痛みを感じながらも、 サロンパスをより密着させる為にグリグリと背中を床にこすりつけていたんだけれども、 何か変なんだよ!背中にサロンパスが貼れていない様な感覚。 恐る恐る起き上がって振り返ったそこには・・・ 緻密な計算を元に床に設置されたサロンパスがあった。 計算を元に床に設置されたサロンパスがあった。 床に設置されたサロンパスがあった。 床にサロンパス。 オレは床に貼りついたサロンパスを剥がしながら 「何故オマエはそこに居る?背中では無いのか?」 と何度も問いかけていた、 最後の1枚だったサロンパスに向かって・・・ もしオレが死ぬ時、この忘れられない出来事が走馬灯のように流れるんだろうなぁ。 床に貼られたサロンパスがグルグルと・・・ >>1よ判るか?これがオマエに言いたかったオレのサロンパスの思い出だ。 裏表を間違うと取り返しのつかない大変な事になるから気をつけろよ。 判ったな! 判ったらとっとと削除以来出して来い。